Truyen2U.Top - Tên miền mới của Truyen2U.Net. Hãy sử dụng ứng dụng 1.1.1.1 để đọc truyện nhé!

[R18][SakaUra] 死ぬよりずっと、

Author: 彩夜

Link: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21368091

---------------------------------------------------------------

💚


なんだかもう、何もかもが嫌になったある日。
終電もとっくに無くなったような真夜中に、1人会社の屋上に立っていた。
ここから飛んだならきっと死ねるのだろう。
少し下をのぞき込むと、目眩がしそうなほどの高さ。

今死んだら、どうなるだろうか。
趣味らしい趣味もなければ、仲のいい友達がいる訳でもない。今頑張っている企画だって、出来上がる頃に先輩が横取りしていくんだろう。

あぁ、なんだ。何も変わらないじゃないか。

悲しむ人もいない。先輩はきっと次のターゲットを見つけるだろう。ここは、そういう場所だ。
ならいっそ、いなくなってしまおう。未練がある訳でもない。
話題になれば、うちの会社がブラックなのもバレて改善したらいいな。ここに入ってくる可哀想な新人たちが苦労しなくてもいいように。

コツン、と一歩足を前に出す。
ふわりと後押しするように風が吹いて、なんだか少し甘い香りがした。
あぁ、もう直じき春だっけな。
そんなことを考えながらもう一歩前に行こうと思っていたら、ふと左手を握られた。
びっくりして隣を向くと、まだ肌寒い季節にはだけた黒いシャツと黒のスラックスを着た赤い髪の男が立っていた。
「......誰?」
「え?僕?」
きょとん、とこちらを向いて頭を傾げられる。
お前以外に誰がいるというんだ。
「僕は坂田。おにーさんこんなとこで何してるん?」
「な、にって、...見てわかんない?」
「?なんか落としたん?」
本気なのか揶揄っているのか。
心底不思議そうにこちらを見るものだから、なんだか力が抜けてしまう。
「...違うよ。死のうとしてたの」
「えぇ!?なんで!?」
「色々嫌になったから。隣で死なれても寝覚め悪いでしょ。早く帰んな」
手を解こうとしても、逆にぎゅっと握りこまれてしまう。
ひょろいくせに意外と力強いなこいつ。
「どうしても死にたいん?」
「それ以外に全部投げ出せる方法ないでしょ」
「僕が、何とかするって言うたら、おにーさん死なん?」
「......ふふ、なにそれ」
「ほんまやで?」
「もしほんとにそんなこと出来るなら死ななくてもいいかもなぁ。でも、もういいの。生まれ変わって一からやり直すわ」
「だめ。おにーさんは、今から僕に攫われるの」
くん、と腕を引かれて、先程の甘い香りに包まれる。
何をするんだと顔を上げると、優しく唇を塞がれてプツリと視界がシャットアウトした。


ふわふわと、まるで雲の上のような感覚に違和感を感じて目を開けた。
辺りを見渡すと薄い白のカーテンと天井。
所謂天蓋付きベッド、というものだろうか。
なんで、こんな所に。
しかもさっきから思うように体が動かない。熱が出た時のような重だるい感覚が不快で仕方がない。

「あ、うらさん起きた?」
ふわりとカーテンを開けて顔をのぞかせたのは赤い髪の青年。たしか、
「...さかた」
「あ!覚えててくれてるん?んふ、嬉しい」
ベッドに乗り上げて、ゆるりと頬を撫でられる。
少し冷たい指先が心地よくて頬を寄せた。またふわりと甘い香りがする。

「ふふ、お姫様みたいやね」
「......ここ、どこ?」
ぼんやりする頭をどうにか働かせて言葉を紡ぎだす。
「ここはね、僕の家。このベッドはうらさんのために準備したんよ」
「う、らさ?」
「あ、嫌やった?名前見してもらったんやけど、うらたさんじゃ距離遠いなって思って」
「......そ、んなの、はじめて、いわれた」
「んふふ、僕が初めて!嬉しい」
頬に添えた手で優しく撫でられた。
どうにも熱っぽい体に目を閉じる。
「あれ、まだ抜けてないんか」
「ん......?」
「僕ら相性ええなぁ」
軽く触れる唇にびっくりして目を開けると、手で視界を覆われた。
上手く力の入らない体では抵抗することすら叶わず、されるがままに舌まで入り込んでくる。
たらりと流し込まれた唾液は重力に従って喉元へ流れた。
「ん、」
「飲んで」
だめな、気がする。何かは分からないけど、でも回らない頭が確かに警鐘を鳴らしている。
力なく首を振ると、包み込むように抱きしめられて耳元に口付けられた。
「だぁめ。飲んで」
「ん、ん」
「ほら、せーの、...ごっくん♡」
こくり、と操られるように喉が上下して食道を流れていく。
途端、ぶわりと先程よりも体温が上がって、ガクガクと体が震えた。
「な、に、っゃだ、!」
「やっぱり相性ええね、僕ら」
にんまりと笑った坂田の顔は、妖しく歪んでいた。

「こらこら、あかんよ暴れたら」
必死に足を動かしても、少し撫でられるだけでビクビクと体が跳ねてしまう。
「怖がらんでも大丈夫。なぁんも怖いことせぇへんよ」
「ゃ、ッやぁ♡」
手は頭上でまとめ上げられ、首元にキスを落とされる度に鳴るわざとらしいほどのリップ音に脳がぐらぐらと揺れた。

先走りで色の変わった下着を剥ぎ取られ、勃ち上がった自身が勢いよく出てくる。
「んふふ、えらい可愛らしいのが出てきたなぁ」
「ゃだ、みないで、!」
「パンパンやんか。しんどいやろ」
つー、と坂田の指が撫で上げると、目の前が白くなるほどの快感に襲われた。
「ぁ、ぁあ"ッ♡」
「気持ちいいねぇ。イっちゃおうか」
ぐりっと親指で先端を擦り、残りの指で竿を包まれる。

だめ、いま、それ、したら。

ひくりと喉が引きつった。
「ッゃぁあ"ぁ"あ"♡」
ちゅこちゅこと先走りで濡れそぼった自身を擦りあげられる。
手の指も足の指も全部丸めて、体中に力が入って、腰が思いっきり反れて白濁を撒き散らした。

「盛大にイったなぁ。気持ちよかった?」
びくんびくんと快感に悶える体は一向に言うことを聞いてくれない。
滲んだ視界の先でにっこり笑った坂田は、手にべっとりと付いた白濁を舐めとっていた。
「...な、に、して」
「んふ、おいしい♡」
ぺろりと手のひらの白濁を舐めきると、体に飛んだものまで舐めている。
「な、んで、」
「あぁ、そっか。言うてなかったっけ」
「......?」
「僕ね、インキュバスなんよ。淫魔って言うの」
「...インキュバス、って、女の子を襲うんじゃなかったっけ」
「んー、ほんまは男でも女でもどっちでもええんよ。人間の精気であれば、なんでも。でも僕偏食でなぁ。あんまり食べてへんかってんけど、うらさんとは相性ええみたいで」
ふわりと笑って、俺の頬に指を滑らせた。
「やから、今から僕といーっぱい気持ちいいことして、いっぱい出してな♡」
にっこりと笑って鼻先にキスまでくれる。
「きもち、いい、こと」
「そう。ここでいっぱい僕に愛されるの。死ぬよりずっとええと思わん?」
「......あい、して、くれるの?」
「もちろん。嫌ってほどに」

坂田は、俺を必要としてくれてる。
例えそれが食糧としてだとしても。
あの場所は、誰も「俺」を必要とはしてくれないから。
元は捨てようとしてた命ものだ。淫魔でもなんでも、好きにしてくれたらいい。

「い、いよ。すきに、して」
「んふ、じゃあ、これからよろしくね?」
ガブッと首元を噛まれた。
「い"っ!」
たらりと血が垂れる感覚がして、じくじくと傷口が痛みだす。
何をするんだこいつは。
キッと睨みつけるとくすくすと笑われた。
「痛かった?ごめんね」
べ、と舌が這わされて、びくんと体が震えた。
「僕のって印。これで誰にも盗られへん」
「......もうちょっとなんかなかったの」
「キスマやとすぐ無くなっちゃうから。後は、」
「...?ひ、ッ♡」
「中にも印、つけとこっか」
すり、と後孔を撫でられる。中って、なに、?
「手離すけど、暴れたあかんよ?」
まとめ上げられていた手が解かれて、がばっと膝を割り入ってきた。
羞恥を感じる間もなく、坂田が唾液を纏わせた指を後孔へ差し入れてくる。
「な、に、...やだ、ッ♡」
「言うたやろ?気持ちいいことするの」
「ゃ、やだ、そんなとこ、きたない」
「汚くないよ。うらさんが寝てる間にちゃーんと綺麗にしといたから。あとはもうちょっとやぁらかくするだけ」

ぐ、と押し入ってくる感覚に息が詰まった。
苦しい。内臓が全部出てしまいそう。
受け入れることなんてなかったから反射的に押し出そうと動くのに、それでも坂田は中へ進んでくる。
「ちゃんと息して?」
「...っふ、んん...ッ」
「そう、上手」
「......は、ぅ♡」
ちゅ、ちゅ、と小さく体中にキスを落とされ、その刺激にすら体が反応する。
それでも言われた通り、はふはふと必死に息を吸い込むことに集中していると、だんだん異物感を感じ無くなっていた。
「ちゃんと力抜けてええ子やね。...あ、見っけ♡」
「〜〜ッ、ぁぁあ"ッ♡」
がくん、と体が不自然にはねる。びりびりと背中に電気が走って、ベッドから体が浮くほど腰を反った。
「ふふ、気持ちいいね」
「ゃ、だ、そこ、...んぁあ"ッ♡」
「はぁ、可愛い♡ええ拾いもんしたわぁ」
ぐっと押される度に汚い声が漏れる。
怖い。けど、ぞわぞわする。

「2本目挿れるよ」
「は、ぅ、...ッん"ぅう♡」
さっきのところを挟まれて、押し込まれて、引っ掻かれて、逃れようとシーツを蹴る足も捕らえられた。
「こーら、暴れたあかんやろ?きもち?」
「ゃ、そこ、やぁあ"ッ♡」
逃れられない快感の波にカリカリとシーツを引っ掻く。
ぶんぶん首を振っても逃がしてくれない坂田に苛立ちすら感じた。
「んもー、嫌、じゃなくて、きもちい、でしょ?」
むぅっと頬をふくらませてまた口付けられる。
坂田の舌に口内をなぞられる度律儀に反応をする腰と、流し込まれる唾液を飲み込めばそれに比例して上がっていく体温。

くらくらと頭が、脳が、視界が揺れる。

「...んふ、とろとろ♡うらさんがこんなに気持ちよーくなってるんは僕のおかげなんよ?これでも一応淫魔やから」
「......?」
「僕の唾液、快感を誘発するんよ。相性悪いとあんまり効果ないんやけど、うらさんちょっと飲んだだけで感度めっちゃ上がるもんな。僕ら相性ええね」
回らない頭では坂田の言葉がよく分からない。
でも、慈しむように頭を撫でてキスをくれるから、嬉しくなって頬を緩めた。
「んふ、わろてる。ちゅー好き?」
「す、き、♡さか、さかた」
「んー?」
「きもちぃの、はやく、ッ♡」
「あらら、ちょっと効きすぎたかなぁ」


頬、首筋、鎖骨と小さく口付けるだけでぴくんと反応を返してくれる。
可愛くて可愛くて仕方がないけど、うらさんは初モノだから優しくしてあげないと。
「さか、ぁッ♡も、ゆび、いらな、ぃ、ッ♡」
「あかんよぉ。もうちょっととろとろにしとかんと」
いっぱい愛してあげるって言ったでしょ。
傷なんて絶対つけないし、優しく甘く、どろっどろに溶かしたい。
ちゅこちゅこと前を擦ってやると、半ば悲鳴のような声を上げ、腰を浮かすうらさん。
それでもまだ勃ち上がる素直な彼の中心に舌なめずりをして咥え込んだ。

「あれ、うらさーん?生きてる?」
ぺちぺちと頬を叩いてみても、瞑ってしまった目は開かない。
「あちゃ、気絶しちゃったかぁ」
初挿入の時に意識ないのは勿体ないよなぁ。
せっかくやし起きてる時に挿れてあげたい。
僕としても、起きてる時の方が楽しいし。

ちゅぷ、と中から指を引き抜いた。
時間をかけてたっぷりと解した中は、僕の指を3本も優に飲み込むほど柔らかい。
じゃあ、うらさんが起きるまで、もう少しココを受け入れやすくしておこうか。


「は、...ぁ、ぁあ、ッん♡」
なに、これ。俺の声?
腰、ガクガクする。なんで?
おしり、きもちいい。......おしり?
「ひ、ッぐ、♡ゃ、やぁあ"ッ♡」
「ぁ、起きた?」
回らない頭が大混乱したまま声の方へ顔を向けると、膝の間からにっこりと笑う赤髪が顔をのぞかせた。
「な、に、......?」
「んー、もうちょっと待っててな」
ぺろりと口の端を舌で舐め取ると、また顔を埋めていく。
何かと思えば、秘部に何かが這った。
「ッ、?」
ちゅ、ちゅ、とリップ音がしたかと思えば、何かが孔を割って入ってくる。
指でもない、ぬるりとしたナニカ。
「ひッぁ、ぁああ"♡」
ぢゅ、と音がして入口辺りを小刻みに動く。
「ゃ、ッぁあ"♡」
ナカ、あつい。おなか、びくびくする。
勝手に浮く腰も、きゅうって締まるナカも、俺のじゃないみたい。

こわい きもちいい
いや すき
やめて もっと

理性と本能がむちゃくちゃになって、矛盾して。
それでも絶えず与えられる快感に頭がおかしくなってしまいそう。
こんなの、知らない。
こんな俺、俺じゃない。

いや。こわい。

たすけて。

「な、なんで泣いてるん...?どっか痛い?」
「...っく、ぅぅぅ......」
訳も分からないまま涙を流して嗚咽を漏らす俺に、慌てたように坂田が近付いてくる。
柔らかく額に口付けられて、優しく髪を梳いてくれた。
「どうしたん?なんか嫌やった?痛かった?気持ち悪いとか?」

水音でもリップ音でもない、優しい声が鼓膜を揺らす。
理解を超えた快感でもなく、優しく髪を梳く手だけを感じる。
震える手で坂田にしがみつくと、存外ぎこちなく抱きしめられた。
甘い花の香りに包まれて、しゃくりあげていた息が徐々に整っていく。

「......落ち着いた?」
「...っ、ん」
「ごめんね、泣かせるつもりはなかったんやけど」
ゆっくり抱き上げられて、あぐらの中に閉じ込められた。
「教えて、うらさん。何が嫌やった?」
「...っ、こわ、かった、!あんなの、おれ、しらない、!」
いっぱいいっぱいになって、ぐちゃぐちゃになって、訳が分からなくなって。
中途半端に残った理性で頭がおかしくなりそうだった。
人間そうそう理性は飛ばせないらしい。

「こわ、かったんか。...ごめんね」
しゅん、という効果音までつきそうなほどしょぼくれた声。
落ち着けるように背中を撫でてくれる手に甘えるように背中に腕を回す。
「も、いい、から」
顔を上げると随分情けない顔をした坂田がいた。
「......ふふ、」
「...泣いたり笑ったり、人間って忙しいな」
坂田の指が柔らかく頬を滑って目尻に残った涙ごと拭ってくれる。
「淫魔はよく分かんないね。優しいんだか、優しくないんだか」
「僕優しくない!?」
「んふふ」

背中に回していた手を首の後ろへ移動させて、身長差の分彼の顔を引き寄せた。
少しでも身動ぎすれば触れてしまう距離。
じーっと見つめると、恐る恐るというようにほんの少し触れるキスをされる。
怖かったって言ったから、気遣ってくれてるんだ。
なんだ、可愛い奴。
「さかた」
「ん?」
「坂田も、脱いで。俺だけ脱いでんの恥ずかしい」
「脱ぐのぉ...?僕かっこいい体してへんよ?」
「ふふ、いいよ別に。そんなこと期待してない」
「......それはそれで複雑やな」
坂田がバッキバキのムキムキなんて思ってないもん。そんな体出てきたら笑っちゃう。
「あと、......もうちょっと、ゆっくりして」
「これ以上?」
「時間をかけろってことじゃなくて、もうちょっと休憩がほしい」
あんなに絶え間なく与えられたら俺の小さい脳みそじゃすぐにキャパを超えてしまう。
「がんばる」
「ん、ふふ、頑張って」
「他は、ない?」
「......あんまり、深いちゅー、しないで」
「えぇ、あれ僕のインキュバスとしての強みなんやけど。気持ちよくない?」
「気持ち、良すぎるから、だめ。舌入れるの禁止」
坂田の言う通り、きっと相性がいいんだろうけど、あれはドラッグのようなもの。
正気を保っていられなくなるのが、たまらなく怖い。
俺たちの場合、相性が良すぎたのかもしれない。
「舌入れんかったら、いい?」
「...それなら、まぁ」
「んふふ、僕ちゅーするん好きなんよ。うらさんも好きやもんね」
「は?」
「さっきちゅー好きって言うとったやん」
「...知らない」
「......ふぅん」
怪しむように細められる目から逃れるように目を逸らした。

「じゃあ、続きしよ。次は気持ちいいって泣いてね」
「ぅ、」
ゆっくりベッドに倒されて、坂田が覆いかぶさってくる。
「...まだ怖い?」
ふわりと頬を撫でられて、問いかける甘い声に少し恥ずかしくなった。
「だ、って、......初めて、だし」
「そうやねぇ、じゃあ、挿れる時、手でも繋いどったろか?」
「て、」
「ほんまは訳分からんぐらい気持ちよくなってる間に突っ込むんが一番やと思うんやけど」
「ゃ、いや、そっちの方がこわい」
「やろ?やから、手繋いで、いっぱい甘やかして可愛がってあげる」
にんまり歪む口元から八重歯が覗く。
「どお?」
「...ゆっくり、だからね。優しくして」
「はいはい、お姫様」
くすくす笑って起き上がった坂田がシャツを脱ぎ捨てた。
「......かっこいい体、してるじゃん」
「えー?そう?」
きちんと筋肉も付いていて、恥骨にかけてのラインがセクシー。
そういえばさっき軽々抱き上げられたっけ。
いくら小柄だと言えど成人男性なのだからそこそこ重たいだろうに。
「んふ、真っ赤。見惚れた?」
「...そんなことない」
お見通しだろう坂田が笑いながらベルトを外していく様子から目が離せなくなる。
指、綺麗。でも、ゴツゴツした、男の手。
ベルト外してるだけなのに、なんでこんなに色気あるんだろう。
やっぱりインキュバスだから?

「もー、そんな見られたら恥ずかしいんやけど」
ポイッと下着ごと脱ぎ捨てた坂田が照れたようにはにかんで近寄ってくる。
「ぇ、」
「んー?」
「...さかた、でかくない?」
「いやいや、まだまだ今からやで?」
むり、むりむりむり。
そんなの、絶対入んない。しかもまだおっきくなるの?
「大丈夫大丈夫。ちゃぁんとココ、解しといたから」
「む、り、...ぜったい、むり!」
「大丈夫やって。ほら、早くーってひくひくしとる」
「ぁ、ッん♡」
悲しいことに、つぷ、と入ってきた坂田の親指を締めつけて、物足りないと切なく後孔が疼いた。
「中もとろとろ。うらさんのお顔もとろとろ。準備万端やね♡」
「ゃ、ぁん♡」
ニヤニヤと笑っては浅い所を擦る坂田の指に一々反応して腰が浮く。

ふ、と耳に吹きかけられる吐息にぞわりと快感が背中を駆け上がった。
「俺に女の子にされちゃう覚悟、できた?」
「ひ、ぃッ♡」
「あは、締まった。覚悟出来てるみたいやね」

いま、さかた、おれ、って。

低くて、甘い声。坂田の声だけで達してしまいそう。
ちゅぷ、と中から指が抜かれて代わりに指とは比べ物にならないくらいの質量があてがわれた。
「一応聞くけど、後ろからの方が初めては楽なんよ。後ろからする?」
「う、しろ、?」
「そう。顔見えへんくなるからうらさんは怖いかなぁって」
「......まえが、いい」
「ん、じゃあ挿れよっか。息吐いて」
ぐ、と割り入ろうと坂田のが押し当てられる。
「ふ、ぅ......ん、さか、...て、て」
「手、な。もうちょっと待っててくれる?」
一度止まってふわりと優しく髪を撫でられた。

や、いやだ。あまやかすって、いったじゃん。
いま、こわいもん。まてない。

子どもの癇癪のように涙を流しながら首を振って、坂田に向かって手を伸ばす。
困ったように眉を下げた坂田が、伸ばした俺の左手を掬いとってぱくりと薬指の先を噛んだ。
「待たれへんの?」
「む、り」
「もぉ、わがままうさぎちゃんめ」
体を倒して来る坂田の首の後ろへ誘われるまま両手を回し、顔中に落とされるキスを受け止める。
「まだ手は貸されへんからこれで許して」
「...わかった」
「ん。うらさん、ふーってして」
「ふ、ぅ、んん"」
ぐぐぐ、と押し込んでくる圧で無意識に眉根が寄って目をつぶった。
「...息、して」
「は、...ぁゔ、ぅ」
「ん、上手」
真っ暗な視界の中、坂田の声だけが俺の頼り。
......内臓、全部出ちゃいそう。
「っさか、さかぁ...」
「大丈夫。ここおるよ」
ちゅ、と口の端にキスが落とされた。

「...うらさん、ちょっとだけ、頑張って」
「ん、?」
薄く目を開ければ、にっこり笑った坂田から小さくキスをされる。
が、んばる、って、なにを、
「ッッ!」
「うらさんえらーい!よく頑張ったね」
ぱちぱち、何かが頭の中で爆ぜた。
引きつった喉でどうにか息を吸い込んで、何が起こったのかと坂田を見上げる。
「ここまで挿入ったらあとちょっとやから」
浅いところを慣らすように小さく腰を揺すられた。
「ん、ん♡」
「痛くない?」
痛くはない、けど、これ以上隙間は無いと思う。
「こわい?」
「...ねぇやっぱり、ふかいの、して」
ぱちぱちと驚いたように何度か瞬きをして、優しく笑った。


混ざりあった唾液が体内へ流し込まれる度に、思考が停止していく。

おなか、あつい
くるしい

きもちい


なんだっけ

なんでもいいや


❤️

「うらさん」
「んぅ」
「ふふ、とろとろ」
可愛くて可愛くて、どうしてやろう。
シルシをつけて、誰にも隠して。
僕だけのたからものだから、綺麗な宝箱に仕舞っておかないと。
人間なんてすぐに死んじゃう脆いものだから、優しくそぅっと。

でも、ぐちゃぐちゃにしてしまいたい。
真っ白なシーツにコーラをこぼすように、美しい絵画をビリビリに破くように。
矛盾と、快感に似た背徳感。
綺麗な彼を花のように愛でたい気持ちと、息もできないほど手酷く抱いて乱れさせたい気持ち。
でも彼は臆病のよう。
怖がらせたいわけじゃない。笑って欲しい。


「ん♡ぁ...んん♡」
結腸口にぶつかる程奥へ進めても、可愛らしい声を上げるだけで痛がる様子は無い。
慣らすなんてしなくても、さっき彼が気絶してる間に流し込んだ唾液のおかげか今のキスのおかげか、熱くて柔らかい中はきゅんきゅんと収縮を繰り返すだけ。
ココアに浮かべたマシュマロのようにどろりと溶けた瞳。
全部全部甘いこの人に、甘くないところなんてあるんだろうか。

首に回った腕で引き寄せられたかと思えば、彼から重ねられた唇。
たかが数秒、合わせただけのキスにびっくりして目を見開いた。
「...んふ、」
あぁもう、甘くて甘くて胸焼けがする。
「ッひ、〜〜ッ♡♡、?」
「あっは、ええ顔」
やっぱり、こうでなくちゃ。
「淫魔ぼくのこと煽るとか、ええ度胸やん?」
「ぁ、え、...それ、なに、」
「尻尾♡」
くるりと彼の震えた中心に巻き付けて擦り上げた。
「あぁッ♡ま、って、んぁ♡」
「またなぁい。ほら出して、中からも押してあげるから」
「あ"ぁあッ♡っめ、ぃくいぐいぐッ♡♡」
大袈裟に浮く腰を腕で支えて、白濁を吐き出すと共にぎゅうっと締まる中に剛直を突き入れる。
「ま、っで、ぇ♡イ''っでる、ぅ"♡♡」
「きもちぃねぇ♡ここ、空っぽになるまでイこうね」
ほら、まだいっぱいあるみたい。
揉んだら出やすくなるかなぁ。
「がんばれがんばれ♡」
突くたびに少量の白濁を吐き出し続け、涙も鼻水もヨダレもベタベタの顔を快楽に歪ませた。

かわいい。
かわいいかわいいかわいい。

「お"、がしぐ、なる、ッ♡」
「んふ、ええやん。ぜーんぶ僕のせいやから、おかしくなろ?」
うらさんは、僕に創り変えられていくんよ。
僕だけの、かわいいかわいいお人形うらさん。

「ねぇ、きもちーい?」
「あ"ッぁ♡きもち、きもぢぃ、い"...ッく、ぅ"♡♡」
「うん♡俺もきもちい」
ぐちゅぐちゅ、耳の中まで犯して、快感に震える細っこい身体を抱きしめる。
ぷっくりと腫れ上がった前立腺を執拗なほどカリ首の段差に擦り付け、壊れた蛇口のように流れ出る白濁で汚れていく彼の腹をうっとりと眺めた。
流れ落ちてしまってはもったいないとしっぽで掬って舐め取れば、やっぱり美味しい。
「なぁ、もっとイって、もっと出して♡」
「ッ、も、イきたくな、い"ッ♡」
「だぁめ。...ふふ、奥、好き?めっちゃ締まる」
中で甘イキしてる?
「うらさんの大好きな奥ゴンゴンしてあげるから、いーっぱいびゅっびゅ♡ってしようね♡」
「あ"ッ、ん"ぐ、ッ♡」
「うんうん、気持ちいいね。ほら、うらさんのちんちんぷるぷるしてきた。びゅーって、ぜぇんぶ出しちゃお」
「はぁ"ッ♡あ"ッぅ、ぐ♡...ぃ、ぐ、ッ♡」
びゅっと勢いよく飛び出したかと思えば、潮混じりの薄れた白濁。
ぺろりと舐めれば少々しょっぱいが、まぁうらさんのならイケる。
「お潮まで吹いちゃって、気持ちよかったね」
「ん、ん"ん、♡」
ありゃ、ぽやぽや。
ぱちゅ、ぱちゅ、と律動のペースを緩めて、頬へキスを贈った。
「いっぱいイけて偉いねぇ」
「ん♡...んへ、♡」
へにゃりと笑う顔が可愛くて、きゅんと胸が苦しくなると同時にむくりと膨らむ剛直。
「ねぇうらさん」
「んぅ、」
「僕もそろそろ限界かも」
ちゅうっと唇に吸い付いて、ぺろりと舐める。
「いちばん奥に、シルシ付けようね♡」

「ん、ん"、...ッぁ、んむ♡」
脚をM字に開かせて膝をベッドに押し付け、より奥へと捩じ込んだ。
ぢゅっと舌を吸えば、きゅっと中が締まる。
「ぁッんん♡んぅ♡」
「んー?」
「ぉなか、きもひぃ♡ぁッあ♡おく、おくぅ"♡」
「ん、奥きてるね」
搾り取るようにうねる中にゾクゾクと快感が走った。
「あ"ぁ、あッ♡ゃ、なんか、やぁッ♡とまってぇ、ッ♡」
「むり、止まれん」
止まれと言うわりには彼の腕も脚も僕に巻きついている。
目の前の汗の伝う首筋に吸い付いて、快感に従って腰を振った。
「は、...ぁ"、でる、」
「ん"ん"ん、ッ♡ぁあ"ッ♡♡」
「っ、きっつ、...ん"、♡」
急にキツく締められた中に押し出されるようにして吐精する。
はぁーっと深く息を吐いて最後まで出しきるように腰を揺すった。

ずるりと引き抜けば、びくんと彼が大袈裟に震える。
「...あは、えろ、」
艶かしい、という表現がぴったり。
火照って真っ赤な顔と、快感に震える男にしては小さくて華奢な体躯。
奥へと擦り込んだはずだが、秘部からとろりと流れる己の白濁。
「ぉなか、あつい、」
「んふ、もうちょっと我慢してくれる?もうすぐ出来るから」
「......?」
彼の腹を汚していた白濁を舐めとり、薄っぺらい腹を撫でた。
じわりじわりと浮き出てくる紋様。
「なに、これ、」
「僕のって印。淫紋って言うんよ」
「いん、もん、」
「ほらここ、お花の形になってるやろ?この形になるんは俺だけ」
下腹部に広がる、独特の紋様。
その中心が花のようなその形は、僕特有。
文字通り、所有印である。
「ん、出来た。んふ、うらさん似合うねぇ」
「なんで、これ、...刺青?」
「ちゃうよぉ。僕が中に出して印付けたから。これでうらさんは誰から見ても僕のって分かるやろ?」
まぁ誰にも見せる予定は無いんやけど。
「これ付けちゃうと唾液の効果は無くなっちゃうんやけどなぁ」
「...そ、なの?」
「でも代わりに、中で感じやすくなる」
かぁっと、彼の頬が赤く染った。
「んふ、試してみる?」
「今日、は、もういい」
「ふふふ、うん。今日はやめとこっか。うらさん初めてやったし」
これからいくらでもできるから。
「気持ちよかった?」
「...ん、でも、さいご、おれ、」
「あー、中イキしとったなぁ」
初めてで中イキまでできるとは。
うらさんたらえっちの才能溢れてるなぁ。

「まだ結腸も入っとらんし、やりたいプレイもいっぱいあるし」
「け、っちょ......?」
「んふふ、まだまだいーっぱい楽しめるね」
汗ばんだ髪を退けてやり、おでこにキスを落とす。
「寝とってええよ。綺麗にしとく」
「...んぅ、ありがと、」
ごろんと横になって抱きしめた。
「おやすみ、うらさん。いい夢を」

淫魔ってね、夢の中で犯して孕ませるって言われてるんよ。
まぁそんなおもんないことせんけど。
でも、夢になら干渉できる。
だからすこーしだけ君の夢をすり替えて。

『あぁッ♡ん、さかたぁ...っ♡』
『ん?』
『すき、さかた、すき、ぃ♡』
『んふ、』

ほら、犬を飼う夢なんかより素敵でしょう?

「『愛してるよ、うらさん』」

Bạn đang đọc truyện trên: Truyen2U.Top

#kntrtmemo